嵐山鵜飼
嵐山の鵜飼の歴史は、在原業平の詠んだ「大堰川うかべる舟のかがり火にをぐらの山も名のみなりけり」の歌にもあるように、平安時代にはすでに行われていたことがわかります。嵐山の渡月橋上流一帯の川の名が「大堰川」です。平安時代に貴族が大堰川でたびたび船遊びをしていました。さらに嵐山・大堰川の鵜飼は清和天皇(849~880)の時代に宮廷鵜飼が行われたのが始まりとなります。江戸時代には途絶えていましたが、昭和25年に再興されました。現在では嵐山の夏の風物詩となっており、鵜飼の見物は屋形船に乗り込んで楽しむことができ、エンジンのない屋形船を竹竿一本で自由自在に動かす操船技術は今でも船頭によって継承されています。ご乗船の際は、船頭の竿捌きにもご注目下さい。