京都の鵜飼
京都の鵜飼は、『宇治』と『嵐山』の2カ所でおこなわれています。全国では11カ所で鵜飼がおこなわれていますが同じ都道府県でおこなわれているのは、岐阜と京都だけです。今回は、京都の鵜飼について記事をまとめます。
宇治の鵜飼
宇治川の鵜飼
宇治川の鵜飼は7月1日から9月30日の期間中に開催されます。
鵜を操る人を鵜匠と呼びますが、宇治には3名の鵜匠が在籍しており、内2名の女性鵜匠が活躍しています。鵜飼の鵜は、渡り鳥でウミウという種類になります。鵜匠は、捕獲された野生のウミウを鵜飼ができるように訓練します。京都新聞の記事にたくさんの掲載もあり、かなりの注目を浴びてます。
風折烏帽子に腰みの姿の伝統的な装束で鵜飼を行います。夏の鵜飼シーズンは、もちろんのこと、シーズン以外の時も、鵜の世話をしています。宇治川では、鵜匠は6羽の鵜を操り鵜飼を行います。
テレビ放送
NHK京都放送局によって制作された宇治市を舞台とした地域発ドラマ『鵜飼いに恋した夏』は、宇治川の鵜飼として働くヒロインに思いを寄せる宇治市役所職員の青年を主人公にして描かれました。平成26年9月初旬より全編宇治市内オールロケにて撮影され、平成26年11月12日にBSプレミアムにて放送されました。
出演:伊藤淳史さん、忽那汐里さん、風吹ジュンさん、平田満さん 他のみなさん
宇治鵜飼の歴史
宇治川の鵜飼は、平安時代からの歴史があります。971年(天禄2年)奈良の長谷寺に参詣した藤原の道綱の母は、宇治川の川岸から鵜飼を見物しています。彼女が残した「蜻蛉日記」には、かがり火を焚いた数多くの鵜舟が鮎を捕りつづけている様子を記録しています。やがて平安時代の後期になると仏教の教えの影響をうけて次第に宇治川での鵜飼は衰退していきます。宇治川における殺生の全面的禁断を命じる太政官符により、浮島のあたりに漁具・漁舟を埋め、日本最大の十三重石塔を建立し魚霊を供養し、宇治川の鵜飼は大正15年になって再興されました。現在の鵜飼は、宇治の夏の風物詩となっています。
うみうのウッティー
平成26年6月29日、飼育されているウミウに初めてのヒナが誕生しました。飼育されているウミウの産卵及びふ化は日本で初めてのことで、このヒナはウッティーと名付けられ、鵜飼デビューを果たし活躍しています。現在までに11羽のウッティーが誕生しています。
宇治川鵜飼場所
宇治川鵜飼の開催期間と料金
【料金】
開催期間 | 2022年7月1日~9月30日 |
営業時間 | 【7月1日~8月31日】 受付 午後5時00分頃~ 乗船 午後6時30分~ 出船 午後7時00分 鵜飼終了 午後8時頃 【9月1日~9月30日】 受付 午後5時00分頃~ 乗船 午後6時00分~ 出船 午後6時30分 鵜飼終了 午後7時30分頃 |
観覧船料金 | 【乗合船(一人)】 大 人・・・2,000円(税込) 小学生・・・1,000円(税込) なお、乗合船の受付は定員になり次第終了させていただきますので予めご了承ください。 【貸切船(一隻)】 10人乗り・・・27,500円(税込) 15人乗り・・・41,250円(税込) 20人乗り・・・55,000円(税込) 貸切船のご予約は 宇治川観光通船 0774-21-2328へお願いします。 |
場所 | 宇治川中の島付近一帯 乗船は喜撰橋畔 |
お問い合わせ | 宇治市観光協会 0774-23-3353 宇治市観光センター 0774-23-3334 宇治川観光通船 0774-21-2328 |
※ 詳細は、上記の連絡先にお問い合わせください。
嵐山の鵜飼
嵐山(大堰川)の鵜飼
嵐山(大堰川)の鵜飼は7月1日から9月23日の期間中に開催されます。
鵜を操る人を鵜匠と呼びますが、嵐山には2名の鵜匠が活躍しています。鵜飼の鵜は、渡り鳥でウミウという種類になります。鵜匠は、捕獲された野生のウミウを鵜飼ができるように訓練します。風折烏帽子に腰みの姿の伝統的な装束で鵜飼を行います。夏の鵜飼シーズンは、もちろんのこと、シーズン以外の時も、鵜の世話をしています。大堰川では、鵜匠は5羽の鵜を操り鵜飼を行います。
嵐山鵜飼の歴史
在原業平の詠んだ「大堰川うかべる舟のかがり火にをぐらの山も名のみなりけり」の歌にもあるように、嵐山の渡月橋上流一帯の川の名が「大堰川」で、平安時代に貴族が大堰川でたびたび船遊びをしていました。さらに嵐山・大堰川の鵜飼は清和天皇(849年~880年)の時代に宮廷鵜飼が行われたのが始まりとなります。江戸時代には途絶えていましたが、昭和25年岐阜県関市より鵜匠を招き再興されました。現在では嵐山の夏の風物詩となっており、鵜飼の見物は屋形船に乗り込んで楽しむことができ、エンジンのない屋形船を竹竿一本で自由自在に動かす操船技術は今でも船頭によって継承されています。ご乗船の際は、船頭の竿捌きにもご注目下さい。
漁法
鵜匠の手につながれた5羽の鵜は、舵子のかいの音に反応して、水中に潜って鮎など川魚を捕まえます。鵜匠は鵜が口に魚をくわえたところで手綱を引き寄せ、喉をつまみ白く光る魚を次々吐き出させます。鵜飼いでは、平底の小船の舳先で焚かれるかがり火が、照明のほかに魚を驚かせる役割を担っています。かがり火の光に驚き、動きが活発になった魚は、鱗がかがり火の光に反射することで鵜に捕えられます。鵜の喉には紐が巻かれており、ある大きさ以上の魚は完全に飲み込むことができなくなっていて、鵜匠はそれを吐き出させて漁獲します。紐の巻き加減によって漁獲する魚の大きさを決め、それより小さい魚は鵜の胃に入ります。しかし、鵜飼いの鵜にいつものどに紐をまいて漁をしていると鵜はだんだんやる気をなくしていってしまうため、鵜匠は鵜にも休暇を与える必要があります。鵜飼いに使われる鵜は海鵜であり、嵐山鵜飼では、茨城県で捕獲された海鵜を使用しています。
お月見と鵜飼
毎年中秋の名月の頃、大覚寺では、庭園の大沢池から小舟に乗って池を周遊することができます。嵯峨天皇が大沢池にて、中秋の名月に舟を浮かべ、文化人・貴族の方々と遊ばれたことから始まった「観月の夕べ」は有名です。
日程:2022年9月10日(土)~9月12日(月)
時間:17時30分~21時(20時30分受付終了)※昼夜入替制
で行われる予定です。
今年は、中秋の名月が9月10日です。嵐山では、渡月橋と鵜飼を見ながらお月見ができます。ご興味ありましたら見に来てください。
【2023年以降の中秋の名月】
年 | 月日 |
2023年 | 9月29日 |
2024年 | 9月17日 |
2025年 | 10月6日 |
2026年 | 9月25日 |
2027年 | 9月15日 |
嵐山鵜飼場所
嵐山鵜飼の開催期間と料金
【料金】
開催期間 | 2022年7月1日~9月23日 |
営業時間 | 【7月1日~8月31日】 受付 午後6時00分頃~ 運航時間 ①午後7時00分~午後8時00分 ②午後8時00分~午後9時00分 各日2回出船 【9月1日~9月23日】 受付 午後6時00分頃~ 運航時間 ①午後6時30分~午後7時30分 ②午後7時30分~午後8時30分 各日2回出船 |
観覧船料金 | 【乗合船(一人)】 大人(中学生以上)・・・2,300円(税込) 小人(4歳~小学生)・・1,200円(税込) なお、乗合船の受付は定員になり次第終了させていただきますので予めご了承ください。 【貸切船(一隻)】(1時間) 10人乗り・・・20,000円(税込) 15人乗り・・・26,000円(税込) 20人乗り・・・35,000円(税込) ※手元で食べる程度の持ち込みは可能です。 ※飲食用のテーブルはご用意できません。 【貸切船(一隻)】(2時間) 10人乗り・・・40,000円(税込) 15人乗り・・・52,000円(税込) 20人乗り・・・70,000円(税込) ※飲食用のテーブルをご用意できます ※出船時間は7月・8月は19:00、9月は18:30です。 【食事付き鵜飼見物船】(2時間) ※新規予約・料理の変更は5日前16:00まで受付 ※人数変更は前日12:00まで受付 ※キャンセルは3日前16:00まで受付 ※期日以降のキャンセルは、キャンセル料100%発生 ※料理は1種類で統一していただいております 食事付きプランは予約のみの運航です。 他のお客様との乗り合わせはありません。 食事の内容はホームページをご覧ください。 https://arashiyama-yakatabune.com/home/dinner/ |
場所 | 京都市右京区嵐山・渡月橋上流 |
お問い合わせ | 嵐山通船株式会社 075-861-0302 |
※詳細は、上記の連絡先にお問い合わせください。